訪問看護師に向いている人と向いていない人のそれぞれの特徴とは？

訪問看護師は病院やクリニックで働く看護師とは異なり、患者の自宅に訪問し医療ケアを提供する仕事です。

病院とは違い、訪問看護は一人で判断し行動することが多く、臨機応変な対応が求められます。

そのため、訪問看護師に向いている人と向いていない人の特徴には大きな違いがあります。

これから訪問看護師を目指す人や転職を考えている人に向けて、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

訪問看護師に向いている人の特徴

訪問看護師に向いている人は以下のような特徴がある人です。

それぞれについて説明していきます。

自主的に判断し行動できる人

訪問看護は病院とは異なり、医師や他のスタッフがすぐ近くにいるわけではありません。そのため、患者の状態を的確に把握し、必要な処置を自主的に判断して行う能力が求められます。また、急変時の対応も含め、自分で適切な判断をしなければならない場面が多いため、冷静に物事を考えられる人が向いているでしょう。特に在宅でのケアは、患者や家族の希望に沿った柔軟な対応が求められるため、自主性を持って行動できる人が活躍できます。

コミュニケーション能力が高い人

訪問看護では、患者だけでなく、その家族とも密接に関わることになります。病院のように看護師や医師が常にそばにいるわけではないため、家族に対して適切な説明をし、安心感を与えることが重要です。また、訪問看護師は医師やケアマネージャー、リハビリスタッフなど、多職種と連携する機会も多いため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。患者の状態を適切に伝え、チームとしてより良いケアを提供できる人は、訪問看護に向いているでしょう。

柔軟な対応ができる人

訪問看護では、患者の生活環境や家族の事情によってケアの方法が異なります。また、予定外の出来事が起こることも少なくありません。そのため、決まった手順にこだわるのではなく、その場に応じた柔軟な対応ができる人が向いています。例えば、急な体調の変化に気づき、適切な対応を取ることが求められることもあります。訪問看護師には臨機応変な対応力と適応力が不可欠です。

一人での仕事に抵抗がない人

病院勤務の看護師は、同僚や医師とともに働くため、何かあれば相談することができます。しかし、訪問看護では基本的に一人で患者のもとに向かい、ケアを行います。そのため、一人で働くことに不安を感じない人や、自分の力で解決しようとする姿勢がある人が適しています。もちろん、事業所のスタッフや医師に相談することは可能ですが、現場では自身の判断が重要になります。

訪問看護師に向いていない人の特徴

訪問看護師に向いていない人は以下のような特徴がある人です。

1. 自己判断が苦手な人
2. 人とのコミュニケーションが苦手な人
3. 変化に対応するのが苦手な人
4. 一人での業務が不安な人
5. 体力に自信がない人

それぞれについて説明していきます。

自己判断が苦手な人

訪問看護では、医師や他のスタッフがすぐそばにいないため、状況を的確に判断し、自分で対応しなければなりません。そのため、指示がないと動けない人や、判断に時間がかかりすぎる人は向いていません。また、訪問中に予期せぬ事態が発生した場合、迅速に対応できることが求められるため、即座に決断するのが苦手な人は難しいと感じるかもしれません。

人とのコミュニケーションが苦手な人

訪問看護では、患者だけでなく家族や他職種との連携が欠かせません。そのため、人と話すことが苦手だったり、必要な情報を伝えるのが苦手な人は、訪問看護の仕事に難しさを感じる可能性があります。また、患者や家族の希望を聞き取り、それに応じたケアを行う必要があるため、対人スキルが低いと業務がスムーズに進まないこともあります。

変化に対応するのが苦手な人

訪問看護では、患者ごとに異なる環境や状況に対応する必要があります。決められた業務だけを淡々とこなしたい人や、予測外の出来事に動揺しやすい人には、訪問看護は向かないかもしれません。訪問先では患者の病状や生活環境の変化に合わせて柔軟にケアを提供することが求められます。突発的な問題が発生したときに適切に対応できる能力が必要です。

一人での業務が不安な人

訪問看護は一人で患者のもとに行き、看護業務を行うことが基本です。そのため、常に仲間と一緒に働きたいと感じる人には向いていないかもしれません。また、判断を周囲に仰がないと不安に感じるタイプの人も、訪問看護の業務にストレスを感じることがあります。孤独感を感じやすい人は、病院や施設での勤務の方が向いている可能性があります。

体力に自信がない人

訪問看護は、移動が多く体力を使う仕事です。訪問先によっては階段の昇り降りが必要だったり、悪天候の中での移動もあります。移動の負担が大きいと感じる人や、長時間の外出が難しい人にとっては、訪問看護は大変な仕事になるでしょう。また、患者の身体介助を行う場面も多いため、一定の体力が必要です。

まとめ

訪問看護は、自主性や判断力、柔軟な対応力が求められる仕事です。一人での業務が多いため、自己管理能力も必要です。

一方で、決められた業務をこなすのが得意な人や、常にチームと一緒に働きたい人には向かないかもしれません。

訪問看護の仕事を考えている方は、自分の適性をしっかり見極め、向いているかどうか判断してみることが大切です。