【例文も紹介】訪問看護の履歴書の志望動機の書き方徹底解説

訪問看護は、病院や施設とは異なり、利用者さんの自宅を訪問してケアを提供する重要な仕事です。

そのため、履歴書の志望動機では「なぜ訪問看護を選んだのか？」を明確に伝えることが重要になります。しかし、「どのように書けば良いかわからない」「病院勤務と訪問看護の志望動機の違いは？」と悩む方も多いでしょう。

本記事では、訪問看護の履歴書における志望動機の書き方のコツを詳しく解説します。

さらに、注意すべきポイントや具体的な例文も紹介するので、これから訪問看護への転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

履歴書の完成度を高め、採用担当者に好印象を与えるためのポイントを押さえましょう。

訪問看護の履歴書の志望動機の書き方のコツ

訪問看護に転職するときの履歴書の志望動機は下記のコツを参考にして書きましょう！

1. 訪問看護を選んだ理由を明確にする

履歴書の志望動機では、なぜ病院勤務ではなく訪問看護を選んだのかを明確にすることが重要です。訪問看護は、利用者さんの自宅でケアを提供するため、病院勤務とは異なるスキルや適性が求められます。そのため、「在宅医療に興味があった」「利用者さん一人ひとりに寄り添った看護がしたい」といった理由を具体的に伝えることがポイントです。

例えば、「病棟勤務では多くの患者さんを担当するため、十分な時間をかけて関わることが難しかった。訪問看護ならば、一人ひとりの利用者さんに寄り添い、継続的な支援ができると感じた」というように、訪問看護ならではの魅力を絡めて志望理由を伝えると、説得力が増します。

2. これまでの経験を活かせる点を強調する

訪問看護は、病院とは異なる環境での看護が求められるため、これまでの経験をどのように活かせるかをアピールすることが大切です。例えば、「急性期病棟で培った観察力を活かし、患者さんの体調変化を迅速に察知できる」「外来勤務で身につけたコミュニケーション能力を活かし、利用者さんやご家族と信頼関係を築ける」といった形で、自分の強みを具体的に伝えましょう。

また、経験が少ない場合でも、「これまで病棟で働いていたが、より利用者さんに寄り添った看護がしたい」といった意欲を示すことで、前向きな印象を与えることができます。

3. 訪問看護ステーションの特徴や理念に触れる

採用担当者は、応募者がどれだけその施設に興味を持ち、理解しているかを重視します。単に「訪問看護がしたい」だけでなく、「なぜこの訪問看護ステーションを志望したのか？」を明確に伝えることで、熱意をアピールできます。

例えば、「貴ステーションは地域に根ざした看護を提供しており、多職種連携を大切にしている点に魅力を感じました。私もチームの一員として、在宅医療の充実に貢献したいと考えております」といった形で、施設の特徴を踏まえた志望動機を作成すると良いでしょう。

訪問看護の志望動機で気をつけるべきこと

訪問看護ステーションの就職活動におっける志望動機で気をつけるべきことは下記の通りです。

1. 「なんとなく訪問看護に興味がある」では不十分

訪問看護の志望動機を作成する際、単に「訪問看護に興味があった」だけでは、採用担当者の印象に残りません。

しっかりとした理由を述べることで、熱意や適性を伝えることができます。

2. 利用者さんやご家族との関わりを意識する

訪問看護は、利用者さんだけでなく、そのご家族との関係も非常に重要です。

そのため、「利用者さんとご家族に寄り添った看護を提供したい」という視点を盛り込むと、より説得力のある志望動機になります。

3. 独立性や柔軟性が求められることを理解していることを示す

訪問看護では、病院と違い、看護師が一人で判断し、対応する場面が多くなります。そのため、自己管理能力や柔軟性が求められることを理解していることを示すと、採用担当者の評価が高まるでしょう。

訪問看護の履歴書の志望動機の例文紹介

訪問看護の履歴書の志望動機の例文を紹介します。

参考にして、オリジナルの志望動機を考えましょう！

例文①（在宅医療への関心を強調）

「私は、利用者さんの生活の場である自宅で寄り添った看護がしたいと考え、訪問看護に興味を持ちました。病棟勤務では、患者さん一人ひとりに十分な時間をかけて関わることが難しく、短期間の関わりで治療が終わることが多い現状に課題を感じていました。訪問看護ならば、利用者さんの生活に寄り添いながら、継続的にケアを提供できる点に魅力を感じています。特に、慢性疾患を持つ方や高齢者の方が安心して生活できるよう支援したいと考えています。貴ステーションは、個別性を重視した訪問看護を行っていると伺いました。利用者さんが自宅で安心して療養できるようサポートし、地域医療に貢献したいと考え、貴ステーションを志望いたしました。」

例文②（病棟での経験を活かしたい）

「これまで病棟看護師として働く中で、在宅復帰を目指す患者さんの支援にやりがいを感じてきました。特に、退院後の生活を不安に感じる患者さんやご家族を多く見てきた経験から、退院後の生活を支える訪問看護に関心を持ちました。病棟勤務では、急性期の患者さんのケアに従事してきましたが、その経験を活かし、訪問看護の現場でも利用者さんの健康管理や急変時の対応に貢献できると考えています。訪問看護では、病院とは異なり、一人で判断する場面も多くなりますが、これまで培った観察力や臨機応変な対応力を発揮し、利用者さんの安心につながるケアを提供したいと考えています。貴ステーションの理念に共感し、地域に密着した看護を実践していきたいと考え、志望いたしました。」

例文③（地域医療に貢献したい）

「貴ステーションは、地域密着型の訪問看護を提供しており、地域医療の充実に貢献できる点に魅力を感じました。これまで病院勤務をしてきましたが、短期間の入院治療が中心であり、患者さんの生活全体を支えることができないもどかしさを感じていました。訪問看護では、利用者さんが慣れ親しんだ自宅で安心して生活できるよう、長期的なサポートができる点が魅力だと考えています。地域の医療機関や介護事業者との連携を通じて、利用者さんがより良い生活を送れるようサポートすることが私の目標です。貴ステーションの一員として、利用者さんやそのご家族と密接に関わりながら、地域医療の発展に貢献していきたいと考え、志望いたしました。」

【おまけ】訪問看護の面接時の志望動機の答え方の例文

訪問看護ステーションの採用面接時に志望動機を聞かれた時の答え方についても紹介します。

ぜひ、しっかり準備をして挑んでくださいね。

例文①（在宅看護の魅力を伝える）

「訪問看護は、利用者さんが住み慣れた自宅で安心して療養できるようサポートする点に大きな魅力を感じています。病棟では、退院後の生活について不安を抱える患者さんが多くいましたが、その方々が在宅で安心して過ごせるよう支援したいという思いが強くなりました。訪問看護では、利用者さんの生活環境に合わせた柔軟なケアが求められますが、これまでの病棟での経験を活かし、適切な判断をしながら利用者さんに寄り添う看護を提供していきたいと考えています。貴ステーションは、多職種と連携しながら個別性を重視した看護を行っている点に魅力を感じています。私もチームの一員として、訪問看護を通じて利用者さんの生活を支えていきたいと思い、志望いたしました。」

例文②（病棟経験を活かす）

「病棟での経験を通じて、患者さんの在宅復帰を支援することの重要性を実感しました。特に、慢性疾患を持つ方や高齢の方が、自宅で適切なケアを受けられる環境づくりの大切さを学びました。訪問看護は、病棟とは異なり、利用者さんの生活全体を支える役割を担うため、責任感が求められる仕事だと考えています。私自身、急性期病棟での経験を活かしながら、訪問看護の現場でも適切なアセスメントを行い、利用者さんの健康維持に貢献していきたいです。貴ステーションの理念に共感し、地域医療の一翼を担いたいと考え、志望いたしました。」

例文③（地域医療を重視）

「私は、訪問看護を通じて地域医療に貢献したいと考えています。病院勤務をしている中で、入院患者さんが退院後の生活に不安を抱えている様子を見てきました。特に、高齢者や在宅療養を続ける方々が、医療的なサポートを受けながら安心して生活できる環境を整えることが重要だと感じています。訪問看護では、利用者さんやご家族と密接に関わりながら、継続的なケアを提供できる点に魅力を感じています。貴ステーションは、地域密着型の訪問看護を行っており、多職種と連携しながら利用者さんを支える体制が整っていると伺いました。私も、その一員として、地域の皆さまの健康を支える訪問看護師として活躍したいと考えています。」

まとめ

訪問看護の志望動機を履歴書や面接で伝える際は、「なぜ訪問看護を選んだのか？」を明確にし、自分の経験や目指す看護と関連づけることが重要です。

また、「なぜこの訪問看護ステーションを志望するのか？」も明確にすることで、採用担当者に熱意を伝えることができます。病棟勤務との違いや訪問看護ならではのやりがいを理解し、説得力のある志望動機を作成しましょう。

本記事で紹介した例文を参考に、自分に合った言葉で志望動機を作成し、履歴書や面接で自信を持ってアピールできるよう準備を整えましょう。

訪問看護というやりがいのある仕事に向けて、一歩踏み出すお手伝いができれば幸いです。